【3分で読める書評】前田裕二『メモの魔力』
こんにちは。
本日は昨年12月の発売以降、20万部を突破した話題の一冊、
前田裕二さんの『メモの魔力』を紹介したいと思います。
前田さんのメディア露出も増えているのもあって、うちの本屋でも長いこと売れてますね〜
著者紹介
著者はSHOWROOM代表の前田裕二さん。
最近では、「スッキリ」や「世界一受けたい授業」などにも出演したり、
某女優との熱愛報道があったりと、ビジネスマン以外からの認知度も高まっています。
他の著作に『人生の勝算』があります。
内容紹介
ペンを取れ。メモをしろ。そして人生を、世界を変えよう。
メモで日常をアイデアに変える
メモを「第二の脳」として活用すること、そして「記録」ではなく「知的生産」のためにメモを取ることを意識することで、主に下記の5つのスキルが鍛えられると言います。
- アイデアを生み出せるようになる(知的生産性の向上)
- 情報を「素通り」しなくなる(情報獲得の伝導率向上)
- 相手のより深い話を聞き出せる(傾聴能力の向上)
- 話の骨組みがわかるようになる(構造化能力の向上)
- 曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる(言語化能力の向上)
上記を身につけるための、ノートの使い方や考え方やフレームワークについても、
詳しく書かれているので、誰でもすぐに実践できます。
メモで思考を深める
メモで「抽象化」を行うプロセスの中で、問題の解像度を上げたり、言語化能力を高めたりすることで、思考を深めることできるといいます。
また、抽象化とは「本質を考える」こと
あらゆるファクトを抽象化し、本質を見極め、そしてそれを転用すること。
そこに抽象化の真の力があるといいます。
メモで自分を知る
メモの効用は思考を深めるだけにとどまりません。
自分とはなにか?自分が本当に望んでいるものは何か?
そんな自分の人生と向き合って自己分析を行う際にもメモは役に立つといいます。
また、前田さんこれから来る「個の時代」においては、やりたいことに熱中できる「オタク」が最強であるとも述べています。
メモで夢を叶える
「言語化」で夢は現実になる。
というと、すこしスピリチュアルな感じがしてしまいますが、これが「メモの魔力」です。
実際に言語化することによって、脳内のマインドシェアがあがり、自然と実現に向けたアクションにつながるそうです。
ここでのポイントは、言語化の過程で、抽象化や具体化を繰り返して、夢にまつわる言葉群をあらゆる抽象度で携えておくことです。
メモは生き方である
メモの本質は「ノウハウ」ではなく「姿勢」である。
前田さんはそう言います。
“あなたの「人生の勝算」は何か?”と題して、メモを使って抽象化を行い、
自分の人生と向き合ってほしいというのが前田さんの最後のメッセージです。
感想
『メモの魔力』は前田裕二さんの人生そのもの!
『メモの魔力』はもちろんタイトルの通りメモの取り方について書かれた本ですが、
それだけにとどまりません。
これまで自己分析を重ねてきた前田さんが、今までの人生で学んできた思考の集大成がここに詰まっています。
すぐに実践できるたくさんのメソッド!
メモだけの本ではない!と言ってはおりますが、メモのノウハウもどれも素晴らしいものばかりです。
実践しやすいフレームワークやメソッドはもちろんのこと、どうやってはじめの1歩を踏み出すか、習慣化するかについても書かれています。
そして何より本著の前田さんのメッセージひとつひとつがあたたかく、
「よしやってやろう」って気にさせてくれますね。
前田裕二さんの人柄の良さがにじみ出てる、温かい本でした。