【3分で読める書評】佐宗邦威『直感と論理をつなぐ思考法』

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こんにちは。

本日は、発売3週5万部を突破した話題の一冊、

佐宗邦威さんの『直感と論理をつなぐ思考法』を紹介したいと思います。

 

 

 僕が個人的に大ファンの山口周さんがおすすめしていたので即購入しました。

 

著者紹介

著者は戦略デザインファーム代表「BIOTOPE」代表の佐宗邦威さん。

これまでにBtoC消費財などを中心に、数多くのデザインプロジェクトを手がけていらっしゃる方です。

著書に『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』があり、

現在は大学院大学至善館の准教授なども勤めていらっしゃいます。

 

内容紹介

 VISION DRIVENで自分の世界を変えよう!

「他人モード」にハイジャックされた脳

現代に生きる我々は、毎日決まった時間に出社し、会議や商談に出て、

資料をつくり上司に報告し、合間にはSNSで友人の投稿をチェックし… といった生活を送っているかと思います。

著者曰く、これらはすべて「他人モード」の行動であり、人々は日常の中で「自分がどう感じるか」よりも「どうすれば他人が満足するか」ばかり考えているとのことです。

今の私たちは「自分モード」と呼べる時間はかなり少なくなっていて、

多くの人が「自分が何がしたいのか」がわからなくなり、停滞感を感じているといいます。

人も組織も"これがやりたい"があると強い!

そんな中、結果を出している個人や組織に目を向けてみると、

皆、「これがやりたい!」という強い思いを持っているが判明。

彼らを動かしているのは、決して「論理的に導き出された戦略」や「データ分析に基づいたマーケティング」などではありません。

「直感」や「妄想」、つまりいわゆる「ビジョン」の素になるものが原動力となり、

彼らを突き動かしているのです。

妄想を具体化しよう

そんな彼らが単なる「空想家」で終わらず、「ビジョナリーな人」として現実世界でにインパクトを与えられるのはどうしてだろうか?

彼らは、「論理」から大きく離れたところからスタートしながら、それを具体的なかたちへ落とし込み、最終的に現実を突き動かします。

途方もないビジョンを駆動力にしながらも、同時に「直感」を「論理」に、「妄想」を「戦略」にしっかり落とし込むことができるのです。

この本ではそんなビジョン思考を学んでいきます。

 

感想

迷える現代人の背中を押してくれる名著!

僕も著者が触れていた、日常に停滞感を感じている現代人のうちのひとりでしたが、

「自分モード」の時間を増やすことで、いま自分が何がやりたいのかという「妄想」から始まり、じゃあどうやったら実現できるか(論理・戦略)に結びつけるところまで、たどり着くことができました。

「妄想」というとなんか恥ずかしい感じがしてしまいますが、大胆なビジョンを持つことが日々の原動力になり、そしてそれが人生を豊かにしてくれることに気づきました。

読みながら実践できるたくさんのメソッド!

本著では、CLUEというかたちでビジョン思考を養うのためのたくさんの思考法が紹介されています。

どれもすぐに実践できるものが多いのも素晴らしいです。

個人的には「余白のデザイン」の重要性を学べたことが大きいです。

ジャーナリング」や「何もしない時間のスケジューリング」によって、

自身の思考が整理できるようになりました。

 

 

ビジョンドリブンという新たな概念を投げかけ、そしてそのメソッドをを私たちにも実践しやすい方法で紹介してくれる良著でした。