【3分で読める書評】D・カーネギー『人を動かす』
こんにちは。
今日はビジネスマンの多くが、『読むべき1冊』としてあげている名著、
D・カーネギー『人を動かす』を紹介します。
1936年の初版以降全世界で読まれ、日本でも500万部を突破しているんだとか!
以前からいろんな方におすすめされていたのですが、
ようやく今回読むことができました。
著者紹介
D・カーネギー(1888-1955) 大学卒業後、雑誌記者や俳優、セールスパーソン等を経て、弁論術や成人教育の講師に。 『人を動かす』の他にも『道は開ける』など多数の名著がある。
内容紹介
あなたの人生を豊かにする現代の古
人を動かす3原則
人を動かす秘訣はたった一つ「自ら動きたくなる気持ちを起こさせる」ことしかないと言い切っています。
そのために対人関係で特に重要なことが、「相手の立場を理解し、しっかり尊重することである」とカーネギーは教えてくれます。
人に好かれる6原則
私たちが日々の生活で気をつけるべき、相手に好印象を与える振る舞いについての原則を紹介しています。
本書では「笑顔で接する」や「名前を覚える」など本当に些細なことですが、人間そうされると嬉しいものですよね。
これらに気を配るだけでも、人々に特別感を与えることができるのです。
人を説得する12原則
人を説得させようとすると、ついこちらの主張ばかりしてしまいがちですが、
いかに「相手に気持ちよくなってもらうか」が大切であるとカーネギーは言います。
「"イエス"と答えられる問題を選ぶ」「しゃべらせる」「誤りを指摘しない」など、
相手を説得するための原則が挙げられていますが、共通してその根本にあるのは
「まず相手を気持ちよくさせる」ということです。
他の章よりはテクニック的要素についても触れられています。
人を変える9原則
人を変えようとするとき、私たちはどうしても外から働きかけてしまいがちですが、
カーネギーは、本人が気づき、内側から変わっていくことが大切だと言います。
褒めたり、期待をしたり、あるいは自分をさらけ出すことで、相手を引き出すことができるのです。
感想
人間関係を豊かにする、人間関係分野における教科書的存在!
初版から80年以上も経っているのにもかかわらず、現代を生きる私たちでも実践できる原則がほとんどです。というより、全部現代にも通づるものです。笑
原則ひとつひとつがとてもシンプルなので、読めば誰もが実践できる、まさに人間関係の教科書だと思いました。
具体的なエピソードが多く、腹落ちしやすい!
この本には、数え切れないほどのエピソードが引用されていますが、
そのひとつひとつが、カーネギーが唱える原則に説得力をもたせています。
あまりにもエピソードが多いので、「原則さえ学べればいい!」って方は読み飛ばしちゃっていいと思います。笑
ただ、中には心温まるようなエピソードも多く、個人的にはエピソードのひとつひとつまで読んでよかったなと思っています。
邦題からだと一瞬、うまく人を利用するノウハウ本かななんて思ってしまいますが、
相手を心から理解し、向き合うことの大切さを教えてくれる一冊でした。